観光庁は、観光業・観光地におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けて設置した「観光DX推進のあり方に関する検討会」の中間取りまとめ結果を公表した。
中間報告は、旅行者の利便性向上・周遊促進という大きな課題の中で、周遊・消費に対する旅行業者などへのレコメンド(お薦め提案)不足に対し「旅行者の嗜好や行き先に応じたレコメンドを複数の事業者が連携して提供することが重要」と指摘した。また、観光産業の生産性向上では、蓄積されたデータの分析などで適切な在庫管理や収益面の改善を図り、行き過ぎた安売りの防止による投資余力の向上を図ることも一案であることが示された。
検討会は、生産性の低さ等観光産業が抱える課題を解決するため、旅行者の利便性向上・周遊促進、観光産業の生産性向上に加え、観光地経営の高度化、デジタル人材の育成・活用の計4テーマについて、昨年9月以来4回にわたり討議を続けた。
検討会は今回の中間取りまとめを踏まえ今年度中に将来ビジョンの実現に向けたロードマップについて討議し、最終取りまとめを公表する予定。同庁は将来ビジョンの実現に向け、次年度以降は検討会で示される方向性に沿って支援策を講じていく方針としている。
■参考:観光庁|観光地におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に向けて ~「観光DX 推進のあり方に関する検討会」の中間取りまとめを公表します~|
https://www.mlit.go.jp/kankocho/news05_000328.html