厚生労働省は「過重労働解消キャンペーン」の一環として行った特別労働相談受付日における相談結果を公表した。当日は「過重労働解消相談ダイヤル」及び「労働条件相談ほっとライン」で労働相談を受け付けた。
相談件数は513件となり、前年比33件の増加となった。うち72.1%は労働者から、16.8%は労働者の家族からの相談で、家族からの相談は同5.5%の増加となり、労働者の心身の健康を気遣った家族からの相談が増えていることがわかる。主な相談内容は「長時間労働・過重労働」が20.9%となり、前年から80%近い増加となっている。ついで賃金不払残業、賃金不払、休日・休暇、パワハラとなった。前年は長時間労働・過重労働についで相談の多かったパワハラが対前年比40%近く減少している。
同省では労働基準関係法令上、問題があると認められる事案については、相談者の希望を確認した上で労働基準監督署に情報提供を行い、立入調査対象の選定に活用するとしている。問題のある事業場への立入りを行った上で、監督指導を実施する予定だ。なお、同省では今回のキャンペーン時のみならず、労働基準関係情報メール窓口を設定しており、問題がある事例を常時受け付けている。
■参考:厚生労働省|特別労働相談受付日における相談結果を公表します|
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29703.html