日本貿易振興機構(ジェトロ)は、2022年のタイの日本食レストラン店舗数の調査結果を発表した。それによると、同レストランの店舗数は前年比21.9%増の5325店で、5000店を突破した。
前年からの増加数955店は07年の調査開始以来最多となった。「首都バンコク」、「バンコク近郊5県」、「その他の地方」、いずれも前年に比べて増加したが、特に「その他の地方」や「バンコク近郊5県」の伸び率が大きく、それぞれ前年比28.5%増、25.2%増だった。
新規店舗は1404店だった。このうち、すし店は448店、日本食店は263店、ラーメン店は185店と目立つ。新型コロナウイルス感染症の影響により21年は231店が休業中だったが、営業再開もしくは閉店により22年に休業中だったのは105店となった。22年11月~12月に行った関係者へのヒアリング調査では、「日本食レストランの売り上げ状況は前年から改善し、新型コロナ禍前の19年の水準の70~90%まで回復しているという意見が多数だった」(ジェトロ)。新型コロナ禍前の水準まで回復しきっていない理由として、ジェトロは原材料価格の高騰、会食・パーティー需要や外国人観光客の回復の遅れなどを挙げている。
■参考:ジェトロ|タイの日本食レストランが5,000店舗を突破、過去最大の増加数|
https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/12/b2f556ca07d45f00.html