タイ投資委員会(BOI)は11月、2023~27年を対象とする新「5カ年投資促進戦略」を発表した。テクノロジーやイノベーションを軸に、持続可能な発展に考慮しつつ、国の競争力を高める方針。23年1月から新投資奨励措置も施行する。タイへの投資を検討する上での重要な施策となる。
新戦略で掲げたのは【イノベーティブ】【コンペティティブ】【インクルーシブ】の3コンセプト。特に【イノベーティブ】は、テクノロジー、イノベーション、クリエーティビティーを基盤とする経済【コンペティティブ】は、競争力・適応力があり、国家の高成長に貢献する経済を目指す。「新しい経済」の構築に向け▽ポテンシャルがあり、サプライチェーン強靭化に貢献する新産業の構築、既存産業を高度化、産業のスマート化、サステナブル化、中小企業、スタートアップの競争力強化―など7つの具体的方針も示した。
対タイ投資判断にあたって重要なカギとなる投資奨励策には◇バイオ・循環型・グリーン(BCG)経済やデジタル分野など新産業への投資を奨励するため、現在の7分類の奨励対象業種を10分類に増やす◇恩典の等級に『A1+』を追加する◇特定の事業に対して10~13年の法人税免除恩典を付与する―などが盛り込まれている。
■参考:ジェトロ|投資委員会、5カ年投資促進戦略と新投資奨励策の概要を発表(タイ)|
https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/11/5890dbf6b64ce981.html