資源エネルギー庁は、令和3年度の総合エネルギー統計速報を作成し、エネルギー需給実績として取りまとめた。需給実績のポイントを以下のようにまとめている。
(1)需要動向:最終エネルギー消費は前年度比2.0%増。家庭部門は、新型コロナウイルス感染の落ち着きによる在宅時間減の影響などから前年度比減少。企業・事業所他部門は、前年度の需要減からの回復影響などから増加した。
(2)供給動向:一次エネルギー国内供給は、前年度比3.4%増。化石燃料は同1.4%増となり、8年ぶりに増加。再生可能エネルギー(水力含む)は9年連続で増加。太陽光発電がけん引し同10.3%増。非化石燃料のシェア増加により、化石燃料シェアは東日本大震災以降で最小となった(83.2%)。
(3)CO2排出動向:エネルギー起源CO2排出量は、前年度比1.2%増、2013年度比20.7%減となる9.8億トンとなり、2020年度に引き続き10億トンを下回った。CO2は東日本大震災後の原発稼働停止等の影響で2013年度まで4年連続増加したが、その後の需要減、再エネ普及や原発再稼働により、減少傾向。2021年度は、コロナ禍からの需要回復等により8年ぶりに前年度比増加。
■参考:経済産業省|令和3年度(2021年度)エネルギー需給実績を取りまとめました(速報)|
https://www.meti.go.jp/press/2022/11/20221122001/20221122001.html