帝国データバンクは9月1日にまとめた「食品主要105社の価格改定動向調査」結果を発表した。それによると、相次ぐ食品値上げで1世帯当たりの家計負担額は1カ月当たりで平均5730円、年間で6万8760円増加することが明らかになった。
同社は「年間の消費支出額(平均約333万円)のうち約2%が、食品値上げによって圧迫される可能性がある」とみている。月間の家計負担額を食品分野別に見ると、最も負担額が増加したのは「加工食品」で2560円だった。それに次ぐのは「酒類・飲料」で1285円の負担増。以下、チョコレートなどの「菓子」(814円増)、マヨネーズやドレッシングといった「調味料」(524円増)、「乳製品」(234円増)などが続く。年収別で見ると、1075万円以上の高収入世帯では、食品の値上げによる負担額は年間8万9150円で、消費支出額に対する負担割合は1.7%にとどまった。一方、年収329万円未満の低収入世帯では、同5万1423円、同2.3%の負担増となった。
ただ、329万円未満の低収入世帯と1075万円以上の高収入世帯では、月間の消費支出額に23万8900円の差があるのに対し、食品値上げによる家計負担増加額は同3100円の差にとどまった。
■参考:帝国データバンク|「食品主要105社」価格改定動向調査―家計負担額推計|
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p220907.html