従業員のキャリア形成は、企業にとって大きな意味を持つ。就労年数を重ねながらキャリアを積み、企業のより一層の生産性向上や産業構造の変化にも対応可能な人材に育ってもらう必要があるからだ。
一方で、その実現については心許ないのも現実。近年になり、ようやくリスキリングの必要性が注目されていることからも明らかだろう。厚生労働省では、平成24年度から従業員の自律的なキャリア形成支援に取り組む企業を募集し、優れた事例を表彰する「キャリア支援企業表彰」を実施している。28年度から「グッドキャリア企業アワード」に呼称を変更、これまでに87社が表彰されている。
昨年度の開催は見送られたが、今年度復活。9月30日まで応募が可能だ。「グッドキャリア企業アワード」大賞は従業員の自律的なキャリア形成支援について、特に他の模範となる取組みを総合的かつ継続的に推進し、成果が顕著である企業、イノベーション賞は自社における重要課題に取り組むため、労働者の自律的なキャリア形成支援について、対象者、取組手法などを重点化した上で、今後のさらなるキャリア形成支援の展開が見込まれるなど、特に他の模範となる取組みを推進し、成果が認められる企業が対象となる。
■参考:厚生労働省|「グッドキャリア企業アワード2022」の応募受付を開始します~従業員のキャリア形成支援に取り組む企業を募集~|
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27415.html