Weeklyコラム 禍福は運で決まるのか?

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人の禍福、幸不幸は運で決まるのか?

単刀直入に、人生は運・不運によって左右されると主張する人は少数派のように見えるが、「自分が商売に成功したのは運である」と言う有名な商売人も時々いる。

運は生まれつきの遺伝的素質や家庭環境等の「宿命」を思い浮かべる人が多いが、運は本来運輸や運動のように運ばれる物、動き変わる物を指している。運は時や環境変化とともに動き、人の運は刻々と変わる。

さて、運はどう形成されて、どう表れるのか。例えば交通事故に遭うか否かの運は、偶然だけでなく、日頃の交通マナーや生活環境等に影響されるようだ。また、健康や寿命等の運も生まれつきの偶然ではなく、日頃の健康注意や生活習慣によるであろう。古くから中国で発展した「易占」は、単に生まれつきの運命を占う「宿命」ではなく、現在の状況を観察してその後の行動や心掛けを教える学問である。商売上の運(禍福)も同様で、日頃から取引先や顧客等を大切に扱い、支払日や納期の厳守等により信用を築いて形成される。時流に合った商品を売り、注目される斬新な取引ノウハウ等によって、経営の効率性や成長性が良くなる。禍福は、単なる宿命的な運ではない。各自が人生途上で築いた物で、時とともに変化流転しているのが運である。