世界に臨んだ自転車冒険家 苦労と友情から生まれた言葉

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2010年の植村直己冒険賞を受賞した自転車冒険家の本を読んだ。著者は11年かけて地球を2周、130カ国15万キロの自転車ひとり旅で日本記録を達成された中西大輔氏である。当初世界一周の予定から、自転車旅の夢の広がりや友人たちとの出会いを得て更に大きな冒険を手に入れた。彼は、この本で「やろうと決めて努力すれば、できないことは何もない。やろうとしなければ、チャンスは逃げていく」ことを伝えたいと語っている。

私たちはビジネスの世界でやりたいことはいくらでも思い描くが、日常の安全で支援が容易に得られる環境であっても、小さなことでさえできていない。またやろうと決めたことを成功を手にするまで継続して努力することは難しい。世界を旅する場合、友人から提供される情報や宿泊および食事の暖かい支援がとても重要になる。一人だけで世界の旅はできないことをこの本は教えてくれる。

ビジネスに置き換えれば、同様にチームワークが優れた環境であるほど、業務を達成することは容易であり、相互の信頼関係、共感する喜び、達成する感動をもたらしてくれる。このひとり旅を成功させた精神力に勇気をもらい、まだまだチャンスを掴む努力を続けたいと思った次第である。