観光関連産業、コロナ禍で疲弊 21年度の業容悪化―観光白書』

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観光庁は「令和3年度観光の状況」と「令和4年度観光施策」(観光白書)を公表した。2021年度もコロナ禍の影響が続き、観光産業の疲弊の大きさが浮き彫りになった。

訪日外国人旅行消費額(試算値)が1,208億円と前年比83.8%減、19年比97.5%減。出国日本人数が51.2万人(同83.9%減、97.4%減)。日本人の国内宿泊旅行延べ人数が1億4,177万人(同11.8%減、54.5%減)、日帰り旅行延べ人数が1億2,644万人(同4.7%減、54.1%減)。日本人および訪日外国人旅行者による日本国内での旅行消費額が9.4兆円(同14.5%減、66.3%減)。

観光関連産業の売上高は、特に宿泊業と、旅行業を含む生活関連サービス業の回復度合いが遅い。観光関連産業の営業利益は20年は概ねマイナスで推移し、21年後半以降はやや持ち直しの兆しもあったが、引き続き厳しい状況。観光産業は生産性の低さ、デジタル化の遅れ等の構造的な課題を抱えている。

これらを解決するためにはDXの推進と併せて、観光産業従事者の待遇改善の推進も必要。オンラインによる旅行・宿泊予約やスマートフォンの普及により旅行者側のデジタル化が進展する一方、宿泊施設や観光地域側の対応に遅れが見られる。

■参考:観光|「令和3年度観光の状況」及び「令和4年度観光施策」(観光白書)について|

https://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000476.html