Weeklyコラム 脱炭素社会の心掛け

LINEで送る
[`yahoo` not found]

先日、市議会議員選挙の際、使い捨て筆記具で投票をした。国会議員選挙であれば何千万個と使う。以前は金銭浪費の事のみ考えたが、今や使用後のゴミ処理が気になる。

国は2050年までに脱炭素社会(カーボンニュートラル)を目指す。大規模構想の為、個人や団体・自治体等により、対応や評価が区々である。脱炭素社会は、地球温暖化の原因である二酸化炭素等の排出が実質的にゼロになる事である(厳密には温室効果ガスから森林等による吸収分を差し引いてゼロにする)。身近な例として、プラスチックゴミの削減がある。

例えば、レジ袋有料化が本格的に始まったが、その効果にはいくつか疑問点がある。第1に、プラスチックゴミは年間約900万トンあるが、その内レジ袋は2~3%であり、あまり大きな削減にならない。第2に、従来からゴミ袋として必要であった為、雑貨店等で購入する人が急増した。第3に、エコバッグにもゴミ処理問題があり、総和としてプラスチックゴミは減らない。

以上、レジ袋の有料化等を評価すると問題点があるものの、最大の効果は「ゴミを減らそう」という意識を消費者及び事業者に植え付けた事である。日本中の人々が小さな工夫から始めて、大きな課題に取り組む意欲を持つ事は実は一番効果がある。