就活中の学生へのハラスメント 厚労省が防止対策強化へ

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学生が就職活動中に採用する側からハラスメントを受けるケースが後を絶たない。採用する側が持つ圧倒的な優位性を背景にした悪質な事案も発生しており、刑事事件となるケースも少なくない。

厚生労働省では、そのような就活中のハラスメントから学生を守るため、ハラスメント防止対策を強化する。すでに今年3月から文部科学省と連携して大学生等に対する就活ハラスメント関係の周知啓発を行っているが、さらに大学生に対するハラスメント対策の出前講座の実施、就活ハラスメントの被害にあった学生へのヒアリングの実施、就活セクハラを起こした企業に対する指導の徹底をさらに強化する方針だ。

同省と文部科学省は連携して就活やインターンシップ中のハラスメントについての悩みを相談するよう促す活動も行っているほか、採用担当者との飲食、密室での面談、個人携帯メール等でのやりとりを避けることなどを呼びかけている。就職を希望している以上黙っていると思ったからなどの卑劣な発想でハラスメントを行うと、被害者はもとより、企業側も取り返しのつかないダメージを受ける可能性が高い。採用担当などの裁量に任せたままにせず、企業としても自社の社員の行動をしっかりと管理する必要があるだろう。

■参考:厚生労働省|就職活動中の学生等に対するハラスメント防止対策を強化します!|

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24824.html