Weeklyコラム AI化の将来と限度

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AI(人工知能)を活用して、プロの囲碁棋士と対決して勝利したという報道が時々ある。他にも、自動車の自動走行運転等やAIにより中間管理職やレジ業務等の仕事を失う等が話題になったりする。

清掃・配送・介護等のような汗を流す仕事は、AIの影響をあまり受けないと言われる。しかし、将来的にはAI技術が進展し、労務のロボット化等によって人員が削減され、従業員が要らない業務が多く発生するかもしれない。例えば、警備・介護・医療・接客等もロボット化が進む可能性がある。さらに、縁遠いと思われる作詞作曲・小説・絵画等、芸術・芸能部門のAI化もあるであろう。つまり、何がAI化されても不思議ではない。

とは言え他人の行動・思考の全てがAI化される事には大いに抵抗がある。一般に若者が受け入れ、老年者が拒絶するという問題ではない。今の仕事を失うから困るという事だけでもない。古代から人類が築いてきた、生きて行く上での知恵や徳性等を損壊してしまう心配がある。そこで、AI化には厳格な規律が必要ではなかろうか(AI化して良いか否か)。情緒を育む教育・保育の一部、夫婦・親子等の情愛を安定させるような生活慣習、喜びや悲しみを表現する芸術等は、将来いつまでもAI化されたくないと思う。