59.1兆円の業務費用超過 2年度国の財務書類―財務省

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財務省は「令和2年度『国の財務書類』のポイント」を公表した。2年度末の資産・負債の状況は、資産合計720.8兆円(前年度末比39.5兆円増)、負債合計1,376.0兆円(同102.9兆円増)となり、資産・負債差額が前年度末に比べ63.4兆円悪化し655.2兆円の負債超となった。

業務費用合計は190.7兆円(同40.9兆円増)、財源合計は131.7兆円(2.1兆円増)となり、超過費用は前年度に比べ38.8兆円増加し59.1兆円となった。引き続き1年間の業務費用を財源で賄いきれない状況が続いている。同省は公債の発行等により予算執行に必要な財源を確保しているとしている。

2年度にはフローの状況として、費用面(業務費用計算書)で業務費用の合計が前年度に比べ40.9兆円増加し190.7兆円となったのは、特別定額給付金給付事業費補助金やコロナ感染症緊急包括支援交付金の計上等により補助金・交付金等が31.5兆円増加し、中小企業等に対する持続化給付金を7.2兆円計上したことなどによる。財源面(資産・負債差額増減計算書)で財源の合計が前年度に比べて2.1兆円増加したのは、租税等収入の増加が要因。超過費用(財源と業務費用の差額)の59.1兆円は、国の財務書類作成以降最大の額。

■参考:財務省|令和2年度「国の財務書類」等を作成しました。|

https://www.mof.go.jp/policy/budget/report/public_finance_fact_sheet/fy2020/20210128houdouhappyou.html