日本商工会議所(三村 明夫 会頭)は、昨年10月より各地域の商工会議所の会員事業者を対象に、クラウドファンディング実施希望者を運営事業者(株式会社CAMPFIRE)に紹介し、資金調達成功時にかかる手数料を軽減する仲介事業を開始している。
新たな資金調達手法の認知度向上と、手数料軽減による挑戦へのハードルを下げることが目的。このほど、同事業を利用した初めてのクラウドファンディング(実施者:一般社団法人リッツ学園(兵庫県西宮市)、仲介者:西宮商工会議所)がスタートした。案件概要は以下の通り。
“兵庫県西宮市で発達障害のお子様をお預かりする【児童発達支援】【放課後等デイサービス】を行うスクールの設立を準備しています。この地域にはこれらの施設が少ないため、子どもたちの居場所や預け先がなく、就労できない保護者がたくさんいます。地域課題解決のため、設立への支援をお願いいたします。”
西宮商工会議所の仲介により、成功時にかかる手数料は通常17%のところ15%に軽減。さらに運営サイドより社会問題解決に資すると認められ、最終的に手数料は7%に軽減された。募集期間は2022年2月1日~3月31日、目標金額は100万円(手数料:7%)。
■参考:日本商工会議所|Withコロナ時代の地域活性化・新事業創出・販路開拓への新たな支援・商工会議所によるクラウドファンディング仲介事業|
https://www.jcci.or.jp/chiiki/21.02.01.Release_CCI_CF.pdf