帝国データバンクは「オミクロン株に対する企業の見解についてアンケート調査」を実施、結果を発表した。それによると、オミクロン株による自社の今後の業績への影響については、「マイナスの影響がある」と答えた企業は５５．４％だった。
内訳を見ると、「ややマイナスの影響がある」は２９．９％、「マイナスの影響がある」が２５．５％。一方、「プラスの影響がある」（「ややプラスの影響がある」と「プラスの影響がある」の合計）は２．１％。「影響はない」は２２．１％。また、「分からない」は２０．４％あった。同調査は１２月１０日から１４日まで実施、有効回答企業は１７００社だった。
マイナスを見込む企業からは、「再び経済や人の流れが滞るのではないかと非常に不安」（配管等卸売）、「再度、気分・ムードが自粛方向に向かうことを懸念」（広告代理）、「外国人技能実習生の入国ができなくなり、生産力低下が顕著に出ている」（織物卸売）との声が上がっている。一方プラスの影響として、「免疫力を高めることについて注目が集まっている。乳酸菌市場にはプラスに働いている」（飲食料品卸売）や「感染の再拡大となれば、これまでと同様に再び巣ごもり需要も見込まれる」（調味料製造）といった声もあった。
■参考：帝国データバンク｜オミクロン株による業績への影響アンケート オミクロン株により第6波への懸念～ 企業の55.4％が業績にマイナスを見込む ～｜
