厚生労働省では団塊の世代を含む全国の中高年者世代の男女の健康、就業等について調査を行っている。
初回は平成17年度で、当時50~59歳であった全国の男女を対象としている。初回の調査客体数は4万人強だったが、その後、加齢に伴って減少。今回は協力が得られた65~74歳の17,084人について集計している。
第1回調査時では50~59歳だった中高年者の就業状況は38.5%が正規の職員・従業員であったが、65~74歳となった現在では3.5%まで減少している。高齢者の労働力としての活用が叫ばれる昨今ではあるが、さすがにこの年齢でいわゆる正社員でいることはかなり難しいようだ。一方で、パート・アルバイトについては第1回時点で16.8%だったのに対し、今回の調査時においても15.6%とほぼ横ばいの状況となった。つまり65~74歳の約19%はなんらかの形で就労していることになるわけだ。
ちなみに、第一回調査時から健康状態がずっとよいと考えている者が健康のために心がけていることは、男性が「適度な運動をする」、女性は「バランスを考え多様な食品をとる」が最多となった。就労のためのみならず、自分の生活の質向上のためにも健康な生活を心がけたい。
■参考:厚生労働省|第 16 回「中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)」の結果を公表します|
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/chukou21/dl/houdou.pdf