建設現場で情報通信技術(ICT)を活用するなどして生産性向上に努めるよう促している国土交通省は、同省発注の直轄土木工事の入札時の総合評価にあたって新たに(1)技術提案評価型S型(2)施工能力評価型I型―の2つの試行を導入すると発表した。
(1)はテーマ(課題)に対して複数求める提案のうち1つを▽施工の効率化、省力化に関する技術▽労働環境の改善に関する技術▽ICTの活用等による生産性向上に関する技術―等に係る提案として求め、生産性向上の効果について「高い効果が期待できる」(満点)、「効果が期待できる」(50%)、「一般的事項のみの記載となっている」(0点)の段階的評価を実施する。
(2)は、施工の効率化や新技術の活用による生産性向上等の記述を求め、▽ICT活用工事における実施内容について妥当な内容が記載されているか▽ICT活用工事における実施内容以外で施工の効率化や新技術の活用による生産性向上の取組として妥当な内容が記載されているか―のいずれかに該当する場合には妥当性「有」として評価する。
同省はインフラまわりのデジタル化・スマート化を図るためのインフラ分野のDXの推進に取り組んでおり、生産性向上の取組の一層の推進や普及を図る方針。
■参考:国土交通省|建設事業者の生産性向上の取組を工事に活かします
~生産性向上に関する取組を入札時の総合評価において評価~|
https://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo08_hh_000842.html