デジタル庁は今般、電子インボイスの標準仕様の策定への取組みについて公表した。平井大臣が会見で明らかにしたもの。
昨年12月には、グローバルな標準規格として欧州を中心に導入されている「ペポル」をベースに国内標準仕様を策定する方針を決定。デジタル化のフラッグシッププロジェクトとして、日本の法令や商習慣等に対応させるための調整が行われてきた。国外取引先との授受を前提に、海外の仕様とかい離したものとならないことも重要となる。このほど、ペポルの管理団体であるオープンペポルのサイトにおいて、日本の電子インボイスの標準仕様の案が公開された。国内外の事業者等の意見も踏まえ、今月末を目途に確定させる方針。デジタル庁は今後、データオーソリティとしてこの標準仕様の管理・運用と更新を行うこととなる。そのためにオープンペポルのメンバー入りを目指し、手続が進められている。
大臣は会見で、標準仕様はゴールではなく、事業者のバックオフィス業務の効率化を実現するための1つのツールであり、デジタル庁はこの仕様の社会実装へ向けて引き続き官民の連携の中心となっていくと述べた。バックオフィス改革と生産性の向上を、デジタル化による成長戦略の一環として位置づけるとしている。
■参考:デジタル庁|平井デジタル大臣記者会見要旨|
https://www.digital.go.jp/posts/minister-210903-01