(独)情報処理推進機構(IPA)が、サイバーセキュリティの実践状況を企業自身がセルフチェックで可視化するためのサイバーセキュリティ経営可視化ツールWeb版(V1.0版)を開発、公開した。
可視化ツールについては、令和2年3月にExcel版(β版)をリリースしたあと、ユーザー企業や関係者の意見等を踏まえ改良等を行ってきた。このほどすべての改良等を終え、公開に踏み切った。経済産業省は、同ツールを使うことで、サイバーセキュリティの実践状況を企業自身がセルフチェックで可視化することができ、企業が自社の状況を定量的に把握することで、サイバーセキュリティに関する方針の策定や適切なセキュリティ投資の実行等が可能となると利点を説明。
具体的には、チェックリストの39個の質問に回答すると、実践状況の結果がレーダーチャート形式で表示され、表示された実践結果は、過去の診断結果と比較(経年変化)できるほか、各業種の平均値と比較もできる。また「サイバーセキュリティ経営ガイドラインVer.2.0実践のためのプラクティス集」から実践事例が表示される。同省はIPAと協力し、経営者がリーダーシップを取ってサイバーセキュリティ対策を推進するための指針を策定、普及推進を図っている。
■参考:経済産業省|サイバーセキュリティ経営可視化ツールWeb版(V1.0版)を公開しました
https://www.meti.go.jp/press/2021/08/20210817002/20210817002.html