3月期、生保は増益、損保減益 各社の計数基に集計―金融庁

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金融庁は主要生損保の令和3年3月期決算について、各社が発表した計数等を集計し公表した。

【生保】〔損益の状況〕保険料等収入は、外国金利の低下や新型コロナの影響に伴う営業活動の自粛等による一時払い外貨建て保険の販売減少などから26兆1,747億円と前年比2兆0,762億円の大幅減。当期純利益(純剰余)は、販売減少に伴う代理店手数料の減少等による基礎利益増加に加え、有価証券売却損益の改善等によるキャピタル損益の増加などから1兆8,595億円と同6,055億円の増加。〔健全性の状況〕ソルベンシー・マージン比率は1004.9と、前年度末比10.4%ポイント上昇。

【損保】〔損益の状況(連結)〕正味収入保険料は、国内事業は自賠責保険の料率引き下げ等で減収したものの、海外事業での料率引き上げ等により10兆0,310億円と前年比334億円増加。親会社株主に帰属する当期純利益は、国内事業での自然災害に関する保険金支払いの発生や、海外事業での新型コロナに関係する保険金支払いの発生等が、自動車事故の減少等による保険金支払いの減少を上回り、4,486億円と同766億円の減少。〔健全性の状況(単体)〕ソルベンシー・マージン比率は770.0と前年度末比22.7%ポイント上昇。

■参考:金融庁|主要生損保の令和3年3月期決算の概要|

https://www.fsa.go.jp/news/r2/hoken/20210615.html