中小の3社に1社「過剰債務」 コロナ禍で売り上げ回復せず

LINEで送る
[`yahoo` not found]

東京商工リサーチが発表した「過剰債務に関するアンケート調査」結果によると、中小企業の3社に1社が「過剰債務」を実感している実態が浮き彫りになった。

同社は「新型コロナ禍で、中小企業の金融機関からの借り入れが増加した一方、売り上げが回復せず、返済が困難な企業が増えている」と分析している。この調査は4月1日から12日までインターネットにより実施、8473社から回答を得た。

負債比率や有利子負債構成比率など財務数値に限定せず、債務の過剰感を聞いたところ、大企業では「コロナ前から過剰感」は8.0%(1146社中92社)、「コロナ後に過剰感」は9.1%(105社)で合計17.1%が「過剰債務」と回答した。中小企業では、それぞれ13.2%(7327社中971社)、21.8%(1597社)で、「過剰債務」は合計35.0%だった。「過剰感がある」と回答した企業の業種を見ると、飲食店が79.4%で最も多い。以下、飲食料品小売業(78.5%)と洗濯・理容・美容・浴場業(同)、道路・貨物運送業(75.0%)、その他の生活関連サービス業(70.3%)、その他の教育、学習支援業(69.3%)、「総合工事業」(65.0%)、娯楽業(63・2%)などが続いている。

■参考:東京商工リサーチ|「過剰債務に関するアンケート」調査|

https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20210415_01.html