筆者の小さな庭に、枝葉を仏壇に供える木が植えてある。毎月20本ほど切って入れ替えているが、切るとまもなく新しい芽が出てくる。時々知人等に差し上げているが、切れば切るほどますます枝葉が増えて行く。
商売(勤め人の仕事も同じ)も上記と同様で、一年中同じ種類の仕事を、同じ人が同じやり方で続けていると、やがてマンネリ化して発展性を失う。特に、現代のように技術や国際情勢・社会情勢の変化が早い時には、尚更やる必要がある。
例えば、単に訪問して商品を売込むだけの古い営業のやり方を止めて、ウェブの活用を積極的に取入れる等である。さらに、品揃えの入替え、販促物の変更(POP、チラシ、看板等)、店舗設備や色調デザインを更新したりする。場合によっては、そこで働く人を組み替えて、店舗イメージや接客サービスを常に新鮮に保つ努力をする事もある。また、商売人が唱える「奉仕の心」のように、自店が持つ資源(品揃えの能力、店舗の快適空間、お客への心遣い等)を惜しみなく提供する事が大事である。
商売は権利義務を超えた新しいサービスをする事によって、店舗の新鮮さが保たれ、集客力・店格向上・店舗差別化等のお客満足度が発展出来る。このように古い物を捨ててこそ、新しい物が入る環境が整う事になる。