Weeklyコラム 「変化対応」の実践

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大仰なテーマかもしれないが、「変化対応」について一寸学んでみたい。時の流れ又は物事の変化は厳しくもあり、時には慰めになる事もある。

一生を通じて、変化流転にどう対応するかは運命の重要な分かれ目となる。『論語』で孔子が「五十にして易を学べば、以って大過なかるべし」と説いたが、そもそも易理論は変化対応策の道具である。

さて、2020年はコロナ禍に翻弄されたが、いつか必ず収束する現象である。勿論、人や組織体により、その影響度は深刻であろう。しかし長期的に見れば、いち早く変化対応が出来た国や人がより早く復興と発展が図れるのかもしれない。

例えば、知人のA氏(55歳)は、都内で小さな英会話教室を運営していた。しかし、コロナ禍で継続が難しくなり、群馬県の実家(農家の長男)に戻った。後継ぎとして農業を手伝いながら、学習塾の開業を計画中である。これは以前から考えていたが、決断がつかなかった。この度はやむを得ない事に変化対応し、予定より5年早く人生の転換が図れたと今は納得している。本人の意思や責任に関係なく起こる事は、通常は素直に納得出来ず、変化対応が進まないものである。しかし、突破策を必死に探り、変化対応が実践出来た人は大いなる人生を歩める確実性が高まるようだ。