融資型CFと銀行の連携拡大へ 顧客に資金調達多様化を提案

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融資型クラウドファンディング(CF)を立ち上げた事業会社が銀行と連携、業歴が浅いなど、さまざまな理由で銀行融資を受けられない企業におおむね5~10%の比較的高い金利で融資する動きが出てきた。今後、融資型CFと銀行の連携がさらに広がりを見せる可能性もある。

報道によると、令和元年1月に融資型CF「Funds(ファンズ)」を立ち上げたファンズ(東京都)は同年9月に東京スター銀行、12月に三井住友信託銀行と相次いで顧客紹介を目的とする業務提携契約を締結。2年8月にはみずほ銀行とも提携した。提携する銀行側は、新たな切り口の提案を通して取引先企業との関係構築が期待でき、手数料収入にもつながる。資金調達手法の多様化を提案できるほか、自行で満額を融資できない場合の補完的な役割も見込める。

融資型DFはソーシャルレンディングとも呼ばれ、インターネットで個人から資金を集め、企業などに融資する。「ファンズ」は上場企業を対象にすることでミドルリスク・ミドルリターンの商品性を実現。資金調達だけでなく、投資家とのコミュニティーを形成してファンづくりまで支援する仕組みも評価されている。2年7月末までに東証1部などの12社の資金調達を支援。貸し倒れは発生していないという。