内閣府は昨日、「2020年4~6月期四半期別GDP速報 (1次速報値)」およびコメントを発表した。
実質成長率は、前期比マイナス7.8%、年率に換算するとマイナス27.8%と3期連続のマイナスとなり、比較可能な1980年以降で過去最大の落ち込みとなった。名目成長率は、前期比マイナス7.4%、年率に換算するとマイナス26.4%となった。設備投資は、マイナス1.5%と2期ぶりの減少となり、住宅投資も3期連続のマイナスとなった。輸出は、マイナス18.5%だったが、月次の動きでは下げ止まりつつある。個人消費は、緊急事態宣言の下で減少し、マイナス8.2%と過去最大の落ち込みとなったが、月次の動きでは持ち直しの動きがみられる。輸入は、マイナス0.5%と落ち込みが小さかった。
政府コメントとして、「本年4、5月を底として、経済を内需主導で成長軌道に戻していくことができるよう、引き続き、当面の経済財政運営に万全を期す。(略)今回の危機を変革の機会とすべく、骨太方針2020に掲げた5本柱の実行計画について、政府を挙げて年末までに策定し、実行に移していく。(略)10年かかる変革を一気に進め、感染拡大防止と経済活動の段階的引上げの両立を図」っていくとしている。
■参考:内閣府|四半期別GDP速報 2020年4-6月期・1次速報(2020年8月17日)|
https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/sokuhou/sokuhou_top.html
https://www5.cao.go.jp/keizai1/danwa/2020/0817_danwa.pdf