Weeklyコラム 訪日外国人客の増加と効用

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日本政府観光局(JNTO)が、このほど発表した今年1~11月の訪日外国人客数は、前年同月比約28%増の約1,218万人だったと言う。H26年1年間の訪日外国人客数は1,300万人を上回るであろう。

円安や免税品の拡大効果等もあり、当然ながら観光の為の交通機関や宿泊施設は活況となって、時計・宝飾品・電気製品・食品等の売上にも寄与をしている。さて、訪日外国人客が増える効果は、以上のような経済効果のみであろうか。もっと大きな効用は、国民の経済発展への意欲や日本文化の再認識にあると思う。筆者は訪日外国人客の多い小売店の指導をしているが、店員の活き活きした姿に驚くことがある。店員に聞くと、訪日外国人客に対する時は、サービスを提供しているという実感が持てると言う。日本の製品や文化・街並み等に感動する訪日外国人客を見ていると、労働意欲や学習意欲が湧くと言う。外国語会話の必要性、日本製品の優秀さ、日本文化の価値等が実感出来るそうだ。

訪日外国人客をますます増やすことが大切である。日本人はサービスを提供しながら、彼らの需要(どんな商品・サービス及び文化の提供が外国から求められているか)を感知・学習することが、日本経済や日本文化の発展にとってさらに大切である。