経済産業省は、大企業から中小企業まで、サプライチェーンの弱点を狙ったサイバー攻撃が顕在化・高度化していることを踏まえ、昨今のサイバー攻撃の特徴や具体的事例を整理するとともに、今後の取組の方向性を取りまとめた。概要は以下の通り。
(1)昨今のサイバーセキュリティに係る状況:サイバー攻撃による昨今の被害の特徴として、「標的型攻撃の更なる高度化」、「サプライチェーンの弱点への攻撃」及び「不正ログイン被害の継続的な発生」の3つを説明。
(2)「サイバーセキュリティお助け隊」で対応したサイバー攻撃事例:駆けつけ支援の対象となった特徴的な対応事例として、古いOSの使用や私物端末の利用、ホテルWi-Fiの利用、サプライチェーン攻撃などを紹介。
(3)サプライチェーン全体のセキュリティ確保のために求められる行動:企業が取るべきアクションとして、○サプライチェーン共有主体間での高密度な情報共有○機微技術情報の流出懸念時の経済産業省への報告○適切な場合における(事案の)公表の3つを提示。
同時に、中小企業のサイバーセキュリティ対策の取組の可視化を検討していく旨も提示している。
■参考:経済産業省|昨今の産業を巡るサイバーセキュリティに係る状況の認識と、今後の取組の方向性についての報告書を取りまとめました|
https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200612004/20200612004.html