老舗企業倒産・廃業等579件 昨年度は過去最多-民間調査

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帝国データバンクは「2019年度の老舗企業の倒産・ 休廃業・解散の動向調査」結果を発表した。

それによると、業歴100年以上の老舗企業の倒産・休廃業・解散件数は前年度比24.5%増の579件で、件数、増加率ともに過去最多を更新した。500件を突破したのは初めて。同社は「20年度の老舗企業をめぐる市場退出動向は、特に新型コロナによる急激な環境変化に耐え切れずに倒産などを選択する老舗企業を中心に、19年度の増加幅をさらに上回る規模での急増が予想される」と厳しい見方をしている。

業種大分類別では「小売」が209件で最多。以下「卸売」(130件)、「製造」(114件)、「建設」(40件)、「サービス」(39件)、「不動産」(30件)などの順。「製造」と「不動産」は過去最多を更新した。業種細分類別に見ると、最も多かったのは「酒小売」で26件 。「酒小売」が全業種中最多となるのは16年度(19件)以来3年ぶり。次いで、「貸事務所」(20件)、「呉服・服地小売」(18件)、「婦人服等小売」(17件)、食品スーパーなど「食料品小売」(14件)などが続いている。 このうち、「貸事務所」(前年度6件)と「食料品小売」(同5件)は前年度を大きく上回り、過去最多を更新。

■参考:帝国データバンク|「老舗企業」倒産・休廃業・解散動向調査(2019年度)|

https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p200512.html