コロナで経営破綻200件突破 宿泊業と飲食業、上位で並ぶ

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東京商工リサーチは、「新型コロナ関連」の経営破綻が全国で210件に達したと発表した。

6月3日現在の調査で、200件を突破した。業種別ではインバウンド需要の消失、国内旅行・出張の自粛でキャンセルが相次いだ宿泊業が34件。また、外出自粛で来店客の減少や臨時休業などに追い込まれた飲食業も34件で並んだ。以下、百貨店や小売店の臨時休業が影響したアパレル関連が24件、休校やイベント休止などが影響した食品製造業16件などが続く。同調査は負債1000万円以上の法的整理、私的整理をした企業を対象に集計した。

都道府県別では、福井、和歌山、鳥取、高知、長崎の5県を除く42都道府県でコロナ関連の経営破綻が発生。最多は東京都の47件で突出している。以下、大阪府が19件、北海道17件、静岡県11件、兵庫県10件などの順。同関連の破綻は2月2件、3月23件から4月は84件に急増。5月も83件で高止まりしていた。6月は1日が5件、2日は1件だったが、3日は一日の集計で最多の12件が判明した。

同社は「緊急事態宣言の解除を受け、各地で事業者への休業要請が大幅に緩和されたが、新型コロナ感染防止のため制限も多く、消失した売り上げがコロナ前に回復するには時間が必要だ」とみている。

■参考:東京商工リサーチ|「新型コロナウイルス」関連倒産状況【6月3日17:00 現在】|

https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20200603_03.html