Weeklyコラム 仕事と新型コロナ対策

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新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、5月の連休以後も各種対策が続いている。休業要請を受けた店舗だけでなく、全国民・全事業所が多大な影響を受けている。

例えば、休業(又は閉店)している店舗従業員の処遇である。店舗側に立てば、従業員に6割の休業手当を払う事は厳しい。平常時でさえ採算が難しいような店舗であれば、1~2か月で資金難になろう。後日入金予定の助成金があっても間に合わない。

ところで、新型コロナ対策に対応しつつ、同時に仕事を遂行出来る人(又は事業所)がどのくらいいるのだろうか。突然、在宅勤務とかテレワークとか言われても、中小企業の多くはその準備をしていなかった。現在実施している企業が、新型コロナ収束後に実施を続ける割合が高いかは疑問だ。この度の新型コロナウイルス感染症は非常に深刻な事態であり、全国民・全事業所が真剣に対応している。しかし、休業要請その他の対応により、仕事が消滅(倒産も含めて)する事には納得出来ないだろう。 筆者の指導先も、これまで経験のない難問に悩んでいる。休業要請を従順に受けるべきか、休業手当をどれだけ払うか、等々である。仕事と新型コロナ対策はどちらも大事で、一方のみを選ぶのは難しく、多くの事業者は中間を進むような心境だろう。