昨年の企業倒産11年ぶり増 人手不足要因は過去最多

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東京商工リサーチは2019年の全国企業倒産状況を発表した。それによると、倒産件数(負債総額1000万円以上)は前年比1.8%増の8383件で、リーマン・ショック時の08年以来、11年ぶりに前年を上回った。

人手不足関連の倒産は13年の調査開始以来、最多の426件(前年比10.1%増)となった。負債総額は同4.2%減の1兆4232億3800万円で、過去30年間で最少を記録。負債10億円以上が185件で、2年連続で200件を割り込んだため。最大負債額はMT映像ディスプレイ(大阪府)の1033憶2600万円だった。

都道府県別の倒産件数を見ると、前年を上回ったのは24都府県、減少は20道府県、横ばいは3県だった。産業別では10産業のうち、7産業で前年を上回った。消費税率が引き上げられ、注目が集まる個人消費関連では、サービス業他が2569件(前年比2.2%増)で4年連続、小売業が1230件(同8.6%増)で2年連続で増加した。東京五輪需要で好調だった建設業も前年比0.9%増の1444件で、11年ぶりに増加に転じた。製造業(前年比0.9%増の1024件)や情報通信業(同6.2%増の358件)、運輸業(同6.7%増の254件)も増加した。

■参考:東京商工リサーチ|2019年「人手不足」関連倒産|

https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20200109_01.html