仕事の依頼があった時(又は上司から難しい仕事の指示があったような場合)、素直に引受けるかどうかで迷う事がある。
仕事の難しさだけでなく、その時の繁忙感、仕事の収益性等、理由は区々であるが、イエスかノーかで迷う事はよくある。以上の件は、仕事の内容だけが問題ではなく、依頼を受ける人の性格や勤労意欲等が大きく関係しているようだ。X社(プラスチック成形業、A社長を中心に従業員10人)は、主にY社の新商品開発と製作に協力する会社である。その仕事の難易度は区々であるが、A社長がY社からの依頼を断った事はない。もちろん、開発商品の困難さやその時の忙しさの為に迷う事もある。しかし、すぐにイエスと答え、遂行上の課題はY社と遠慮なく対等に協議する。A社長の信念は、「注文は明確な理由がない限り断らない。仕事は相手の立場になって全力で行う」である。結果、Y社のX社に対する評価や信用度は非常に高い。どんな難しい仕事でも迷わずイエスと答え、いつも全力で取組むからである。
仕事の受注は、事前の基本的チェックが大切だ。しかし、過度な安全性確認や忙しさ等を言い訳に、受注時機を失ってしまう事になる。信頼関係さえ良ければ、迷う時はイエスと答えるべきであろう。