中小企業のIT投資の現況 SNSが売り上げ効果に影響

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中小企業家同友会は4~6月期の景況調査で、併せて「IT利活用に関する状況調査」を行い、942社から回答を得た。

設問一「ITの中で利用しているもの」では、「パソコン」が99.1%、「自社HP」89.0%、「スマートフォン」56.8%。「SNS」は33.4%にとどまっているが、売上高の増減別で見てみるとSNSを活用していると答えた会員企業は、前年同期と比べて売上高が増加した割合が高い。自社HP、メールマガジン、インターネット広告でも、同様のことが言える。

設問二「IT化の目的」では、「業務効率の向上」64.5%、「社内情報共有」49.5%、「営業、業務、財務などの情報の一貫化」48.5%。一方で「キャッシュレス化」「新規事業進出」「顧客満足度の向上」「販売促進」などの項目は低くなっているが、IT化により顧客ニーズをとらえ、企業と顧客を結びつける動きが出てきた。

設問三「IT化の課題」では、「費用対効果」51.9%となり、投資額に見合った収益が得られないケースが目立つ。続いて「社内の体制や仕組み」47.8%、「セキュリティ・情報漏えい」「投資費用」「人材不足」「社員の理解不足」と続く。ITの知識や理解がある人材を増やし、IT化への社内体制を整えることが求められる。