Weeklyコラム 「利便性」で生き残る小規模店

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「1本100円の大根と1本120円の大根、どちらを買うか」例えば、120円の大根は近くの八百屋で、100円の大根は3km離れたスーパーで売っているとしたらどうか。

一般にコンビニの商品はスーパーよりも高いと言われる。しかし、スーパーではなく、コンビニで買う顧客割合は相当高い。その理由として、コンビニは「利便性」を売り物にしていることによる。一体、この価格差を超える利便性とは何なのか。小規模店は、どんな利便性が提供出来れば、店舗規模の大きい低価格販売の競争相手に太刀打ち可能なのか。

第一に、顧客と店舗間が近距離である。地元商店やコンビニ等は所要時間や交通費コストが低い。第二に、特定の商品(米・酒・飲料等)だけであれば、車で遠くのスーパーへ行くより、近くの商店で買って配達してもらう方が安上がりかもしれない。第三に、車を運転出来ない人や身体の都合で遠くへ行けない人は、近距離や接客等を重視する。現在、コンビニや専門チェーン店等の多くは駅前や住宅地にあり、品揃えの充実、サービスの多様化、営業時間等の利便性によって大型店との価格差をかなり克服している。

街中の小規模店も客層に合った品揃え、サービスの差別化等の利便性を向上させれば、生き残りの可能性が十分にある。