国土交通省は、2018年法人土地・建物基本調査(速報)を公表した。全国の法人が所有する土地・建物の実態を明らかにするのが目的で、5年周期で実施している。
この中で低・未利用地のおよそ7割が5年前からそのままの状態にあることが浮き彫りになった。低・未利用地(駐車場、資材置き場、利用できない建物および空き地の合計)について、18年調査から新たに「5年前の状況」と「転換予定」の調査を実施したところ、低・未利用地のうち「5年前から低・未利用地」だった土地が67.1%あり、「5年前から低・未利用地」で今後も「転換の予定はない」土地が45.7%もあった。
法人が所有している建物(延べ床面積200平方m以上)を利用現況別(件数ベース)にみると「工場」が21.6%、「事務所」が16.2%、「店舗」が13.1%の順。18年調査から新たに選択肢として設定した「医療施設・福祉施設」は5.9%だった。土地を所有している法人は36.0%、建物を所有している法人は40.5%、土地・建物の双方を所有している法人は29.8%。土地所有の業種別では「宗教」が16.1%、「製造業」「建設業」が14、2%、「不動産業、物品賃貸業」が12.2%で、この4業種で過半数を占める。
■参考:国土交通省|平成30年法人土地・建物基本調査(速報集計結果)の公表について|
http://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo03_hh_019092400.html