不正薬物押収量前年比2.7倍 関税法違反事件の取締り状況

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財務省は、令和元年上半期(平成31年1月から令和元年6月まで)に全国の税関が空港や港湾等において、不正薬物の密輸入その他の関税法違反事件を取り締まった実績をまとめ公表した。

それによると、不正薬物全体の摘発件数は571件(前年同期比41%増)、押収量は約1,581kg(同約2.7倍)となった。押収量は上半期で既に1.5トンを超え、特に覚醒剤は史上初めて“4年連続1トン超え”が確実となる大量摘発となり、極めて深刻な状況となっている。

覚醒剤の摘発件数は207件(同約3倍)で、押収量は約1,460kg(同約2.8倍)、薬物乱用者の通常使用量で約4,867万回分、末端価格にして約876億円に相当する。大口事犯の摘発及び航空機旅客等の摘発が大幅増加となった。大麻事犯の摘発件数は137件(同43%増)、押収量は約53kg(同6%増)と、摘発件数は約1.5倍となったものの、押収量は微増に留まった。麻薬事犯(ヘロイン、コカイン、MDMA等の薬物)については、摘発件数は135件(同比27%増)、押収量は約55kg(同約2.9倍)と、摘発件数・押収量ともに増加した。一方で、指定薬物事犯(危険ドラッグ)については、摘発件数・押収量ともに減少した。

■参考:財務省|令和元年上半期の全国の税関における関税法違反事件の取締り状況‐不正薬物の押収量が上半期で1 . 5トン超え|

https://www.mof.go.jp/customs_tariff/trade/safe_society/mitsuyu/cy2019/index.htm