Weeklyコラムキャッシュレスの功罪

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10月からの消費税引上げに関連して、キャッシュレス決済によるポイント発行が大きな話題になっている。

キャッシュレス化をビジネスの近代化と捉えて積極的に対応する店舗もあれば、カード対応やレジ対応を嫌って消極的な店舗もある。消費者も同様だ。キャッシュレス決済によるポイント取得を期待する人もいれば、ポイントよりも飽くまで現金決済にこだわる人がいる。さて、物事には大抵相反する功罪がある。特効薬に副作用があったり、飛行機・自動車等に事故発生、パソコンは仕事を飛躍発展させる半面悪用されれば膨大な被害があったり等、その功罪は様々である。日本も有用な技術やシステム等を次々に導入して、飛躍的な発展を遂げて来た。今日の近代的な生活様式は、その有用性を積極的に受入れた成果であろう。

キャッシュレス化有用性の一部としては、(1)店舗側には現金管理による計算ミスや盗難・横領・紛失等がないこと(2)消費者側には現金所持の煩わしさや遺失・盗難等の怖れが無いこと(3)国家としてはお札や硬貨の製造コストや流通コストが軽減すること、等が考えられる。大事なことは、キャッシュレスの有用性を素直に認めつつ、その反面の弊害(お金を無計画に使う怖れ等)について対策や啓蒙を図るべきであろう。