H29年度所得金額は過去最大 繰越欠損金も微増―国税庁

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国税庁は先般、平成29年度の会社標本調査の結果を公表した。全法人数は270万6,627社(前年度比1.3%増)、利益計上法人は100万6,857社(同3.7%増)。欠損法人は168万7,099社(同0.1%減)、欠損法人の割合は62.6%となった。営業収入金額は1,519兆4,651億円(同4.7%増)。

利益計上法人について、営業収入金額は1,236兆4,302億円(同8.0%増)。所得金額は67兆9,437億円(同14.3%増)で8年連続の増加、過去最大となった。営業収入金額に対する所得金額の割合(所得率)は5.5%。業種別では不動産業と鉱業(いずれも11.3%)、金融保険業(9.5%)が高くなっている。

繰越欠損金について当期控除額は8兆3,627億円(同10.1%増)、翌期繰越額は68兆9,888億円(同0.8%増)であった。交際費等の支出額は3兆8,104億円(同5.1%増)。税法上、損金に算入されない金額は1兆94億円、損金不算入割合は26.5%であった。寄附金支出額は7,610億円(同32.2%減)。法人税額は11兆9,772億円(同14.4%増)、所得税額控除は3兆5,496億円(11.9%増)、外国税額控除は5,344億円(4.7%増)であった。

■参考:国税庁|会社標本調査結果|

https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/kaishahyohon2017/kaisya.htm