Weeklyコラム パワーポイントの用途と限界

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パワーポイント(以下、パワポと略)を使った研修会・講演会・学校の授業等が盛んである。元々パワポは、企業の企画会議のプレゼンテーション用に開発されたそうだ。

パワポは数字・図表・文字等を大きく表示して見やすくし、一般に文字による説明書きは短くする為か、従来のレジュメを使った説明に比べて、受講者の負担は軽い。また、講師や説明者が板書きせずに話せるので、説明に集中出来る便利性もある。

一般に、パワポによる説明は視覚からの情報が主になるので、テレビやビデオを見る雰囲気になる。講師の話に耳を傾ける事よりも、正面の画面に目を向ける事になる。講師も正面に立たず、斜め前等にいる為か、講師の表情やしぐさに関心を示さない。講師が単なるナレーターに見える事がある。その他、パワポに対する筆者の感想や評価は、大体次の通りである。(1)図表やグラフ、統計の数字等、事実を確認する説明は大変分かり易い。但し、講師の心情や主張を伝えたい場合は難しい。途中で、パワポを中止して話す手法もある。(2)パワポのページに沿って説明する為、話題から逸れた話や裏話等は少ない。単にビデオを見ている気になる事がある。特に、講演会等では、聞く人は講師の表情や個性を期待しているのではなかろうか