ジェトロは対日投資に関する包括的な報告書「ジェトロ対日投資報告2018」をまとめ、3つのポイントと今後の取り組みの方向性について発表した。
ポイントは(1)堅調に推移する対日直接投資―存在感を増すアジア:2017年末の対日直接投資残高は28.55兆円で4年連続過去最高を更新。地域別では唯一、北米の対日投資残高が前年比で縮小(▲4,442億円)。アジアの対日投資残高は2000年比で10.3倍に拡大し、欧州、北米に次ぐ規模に急成長(2)新たなトレンド―「イノベーションを生み出すエコシステム」に外資が本格参入:イノベーションの担い手であるスタートアップを対象に、外資系のコワーキングスペース、アクセラレーター、ベンチャーキャピタル等が創業環境に寄与(3)日本市場における外資の積極姿勢―イノベーション創発にも前向き:在日外資系企業向け調査では、7割を超える企業が日本を収益性の高い市場と評価。
今後のジェトロの取り組みの方向性では、○来年度から本格的に海外からのスタートアップの誘致に取り組む○新たに日本の大学・大学院でシリーズ講座を開催○ビジネス環境のさらなる改善への貢献、が挙げられた。【問合せ】ジェトロ対日投資課(03‐3582-5234)
■参考:ジェトロ|「ジェトロ対日投資報告2018」発行 ―イノベーション創発に寄与する外資―|
https://www.jetro.go.jp/news/releases/2018/5ec378c0918c8556.html