Weeklyコラム 風習の変化と商法

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結婚式や葬儀等冠婚葬祭の風習(風俗習慣)が、平成になって大きく変化した。例えば、結婚式における仲人(媒酌人)は、今やほとんどの結婚式で見られなくなった。仲人がいないだけでなく、式を挙げない人が増えて、一般に式が小規模になっている。

社会の風習は、国や地方文化の形成要素であると同時に、経済活動にも大きな影響を与えている。例えば、昭和の結婚ブーム(第1次ベビーブーム世代が結婚した昭和40年代後半)では、町の結婚式場が大いに活況になって、新婚旅行で国内各地の観光地(熱海、宮崎、京都等)が賑わったものである。その他全国共通の風習として、初詣・お盆・クリスマス・七五三・成人式・ひな祭り・バレンタインデー・節分等と、例示したら切りが無いが、やはり時代によって盛衰があるものだ。その盛衰は、結婚式場や葬儀場のように、業績を大きく左右する程の影響を与えるものである。

今後、新しく生まれる風習や既存の風習の盛衰を予測する事は非常に難しい。ただ、商売人の対応策としては、特定の風習だけに依存しないような経営ビジョン(業務分野)を持つ事が安全かもしれない。例えば、写真館であれば、結婚式・成人式・七五三・誕生祝い・入学・卒業等の撮影サービスをバランス良く提供する事である。