去る11月9日(金)中央大学駿河台記念館330号室にて、事業承継専門力養成研修第6講座が開催されました。講師は会員不動産鑑定士の芳賀則人氏。
平成29年度税制改正で広大地評価が廃止され、平成30年1月1日以降の相続から始まった「地積規模の大きな宅地」についての改正ポイントと実務対応等が研修されました。注意すべき点として○地区区分の中小工業地区が除外されたこと○容積率で東京23区は300%以上、その他地域400%以上は除外されたこと、また、この判断は全面道路の幅員は関係なしに指定容積率で判断すること○市街化調整区域は例外規定を除いて認めないこと○三大都市圏500㎡未満とその他都市圏1000㎡未満の土地は認めないこと等を例示。
実務面で「地積規模の大きな宅地」評価に鑑定評価を使ってメリットがでる事例を具体的に検証。副本として講師著書の「土地評価実例集」も使用し、市街化地山林を路線価50,000円から300,000円まで、50,000円毎にモデル設定し、傾斜度合いによって、財産評価基本通達による価格と不動産鑑定評価による時価を比較。相続税申告時における不動産評価の必要性を確認しました。次回、第7講座「中小企業M&A(実践編)」は11月21日(水)開催!