従業員の自律的なキャリア形成支援に取り組む企業を表彰する「グッドキャリア企業アワード」の今年度の表彰企業が発表された。この表彰制度は厚生労働省が主催するもので、平成２４年度から「キャリア支援企業表彰」として行われていたが、平成２８年度から「グッドキャリア企業アワード」に呼称を変更、その理念や取組内容などを広く発信し、キャリア形成支援の重要性を普及・定着させることを目的としている。
今年度は厚生労働大臣表彰の大賞に５社、厚生労働省人材開発統括官表彰のイノベーション賞に５社が選ばれた。大手企業向けと思われがち同賞だが、実際には従業員数１５人や２３人といった中小企業も含まれている。それらの企業の取組みは多くの企業にとっても参考となるだろう。
例えば大賞を受賞した従業員４５人の企業はセルフ・キャリアドッグの導入を契機とした、キャリアコンサルタントによる従業員面談の定着とそれに基づく課題把握・解決を展開するなど多様な人材育成が評価されている。また、イノベーション賞を受賞した従業員１５人の企業では、自己研鑽のための研修やセミナーを原則上限なしで全額会社負担、積極的な取組を促す環境を整備したことが評価された。
