国税庁はこのほど、平成29事務年度の法人税等の申告事績を公表した。申告件数は289万6千件(前年度比1.2%増)、申告所得金額の総額は70兆7,677億円(同11.5%増)で8年連続の増加、過去最高を更新した。申告税額の総額については、6年連続の増加から一転して減少した前年度であったが、今回は再び大幅な増加を見せて12兆4,730億円(同11.0%増)となった。
黒字申告件数は99万件(同4.1%増)、黒字申告割合は34.2%(同1.0ポイント増)で、いずれも7年連続の上昇。黒字申告1件当たり所得金額は、7,150万円(同7.1%増)であった。申告欠損金額の総額は13兆7,101億円(同15.1%増)、赤字申告1件当たり欠損金額は719万円(同15.3%増)で、前年はいずれも大きな減少を見せたが元の水準に戻ることとなった。地方法人税の税額は、6,537億円(同12.3%増)。
源泉所得税等の税額は18兆1,517億円(同6.5増)、給与所得で10兆8,460億円(同3.4%増)、配当所得で4兆2,625億円(同8.9%増)、利子所得で3,711億円(同10.3%増)、特定口座内保管上場株式等の譲渡所得で5,580億円(同137.2%増)となった。
■参考:国税庁|平成29事務年度?法人税等の申告(課税)事績の概要|
http://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2018/hojin_shinkoku/index.htm