企業会計基準委員会は6月18日、第6弾となる修正国際基準(JMIS)の公開草案を公表した(9月7日まで意見募集)。
今回のエンドースメント手続は、IFRS第16号「リース」が対象となっている。論点としては、「すべてのリースに係る資産及び負債の認識」「単一の費用認識モデル」「貸手の会計処理」「セール・アンド・リースバック取引」「開示」が挙がっているが、すべての論点について「削除又は修正」するまでには至らないとしている。なお、同委員会では日本のリース会計基準をIFRS等と整合性を図るか否かの検討に着手しているが、今回のエンドースメント手続とは切り離して検討する方針を示している。
また、リースに加えて、2017年7月1日から同年12月31日までに国際会計基準審議会が公表した(1)「負の補償を伴う期限前償還要素」(IFRS第9号の修正)(2)「関連会社及び共同支配企業に対する長期持分」(IAS第28号の修正)(3)「IFRS基準の年次改善2015-2017年サイクル」についての同手続も行われている。このうち(2)については、関連会社又は共同支配企業に対する長期持分に係る損失が二重計上される可能性があるものの、(1)及び(3)を含め「削除又は修正」を行うまでには至らないとした。