少子化に伴う労働力不足の解消は大きな経営課題になることが予測されている。そのため、女性や高年齢者の活用を各社が模索しているところだ。厚生労働省では独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構との共催で高年齢者雇用開発コンテストを開催する。
これは、高年齢者が働きやすい職場づくりの事例を募集するもので、高年齢者雇用の重要性について、国民や企業の理解の促進、高年齢者がいきいきと働くことのできる職場づくりの実践やアイデアの普及を目的としたもので、毎年開催されている。募集テーマは定年制の廃止や年齢の引上げなどの「制度面の改善」、従業員の意識啓発の取組みなどの「高年齢者を戦力化するための工夫」、教育訓練やキャリア形成支援の実施などの「能力開発」、疲労防止の取組みなどの「職場環境改善」、健康管理等の「健康管理・安全衛生、その他」となる。
昨年の最優秀賞は香川県の小売業で、即戦力となる高齢社員を直近2年で100名程度と大量に採用、各自の経験を活かし、同時に経験の浅い社員の教育を充実させた。受賞当時の最高年齢社員は80歳で、定年後は希望者全員が65歳まで再雇用され、その後は本人の就業意識があれば年齢の上限なく再雇用されることになっている。