労働時間増加するも7割が満足 新規開業実態調査―日本公庫

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日本政策金融公庫総合研究所が公表した2017年度新規開業実態調査で、開業により労働時間が増加するものの、開業者の約7割が開業に満足していることが明らかになった。また、開業者に占める女性の割合が増加傾向にあることが改めて確認された。調査は17年8月、日本公庫が融資した時点で開業後1年以内の全国6,706社を対象。回収率は21.2%。

開業の総合的な満足度をみると、「かなり満足」25.0%、「やや満足」44.3%で、約7割が満足している。項目別に「かなり満足」と「やや満足」を合計した「満足」の割合は、「仕事のやりがい(自分の能力の発揮)」79.1%、「働く時間の長さ」49.6%、「ワークライフバランス」47.1%、「事業からの収入」23.3%。

1週間当たりの労働時間は「34時間以下」14.0%、「35~48時間」22.3%、「49時間以上」63.7%。平均は53.5時間。開業前の平均は49.4時間だったので、開業後は4.1時間増えた。その一方、主な事業所までの通勤時間(片道)が「15分未満」の割合は57.4%で、開業前の21.9%より35.6ポイントも増えた。開業者に占める女性の割合は18.4%と、91年度の第1回調査後で最も高い割合となった。女性の割合は増加傾向にある。

■参考:日本政策金融公庫|「2017 年度新規開業実態調査」アンケート結果の概要|

https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_171225a.pdf