半数強が後継者不在 60歳代の社長―帝国データ

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半数強が後継者不在60歳代の社長―帝国データ

帝国データバンクが実施した後継者問題に関する企業の実態調査で、社長の年齢が「60歳代」の企業では半数強が後継者不在であることがわかった。また、企業の“稼ぐ力”は、後継者不在企業が後継者あり企業の半分以下にとどまり、社長の高齢化に伴い事業価値が低下することも判明した。24年度以降の後継者の実態について分析可能な28万4,412社を対象に後継者の有無を集計したところ、9万8,388社、構成比34.6%が後継者あり、65.4%に当たる18万6,024社が後継者不在だった。実に3分の2の企業が後継者不在ということになる。社長の年齢が60代の企業では53.9%が後継者不在。70歳代は42.6%、80歳以上でも3社に1社に当たる34.2%が不在だった。

後継者ありの企業の後継者の属性を分析すると、子供が構成比38.4%で最多。次いで非同族が30.7%、親族が19.9%。近年、後継者に非同族を選ぶケースが増えつつある。同族外への承継にも利用可能となった事業承継税制などの影響もあるとみられる。企業のキャッシュを生む力(売上高事業価値比率)は、後継者不在企業が後継者あり企業の2分の1以下と、低水準であった。後継者問題と企業の“稼ぐ力”は密接に関わりあっている。