Weeklyコラム 計画策定の価値

LINEで送る
[`yahoo` not found]

仕事上の計画には、日々の売上獲得やアポイント取り、大きくは経営改善計画や事業承継等がある。その難易レベルは区々であるが、主な共通点としては常に実現の未知と、その成否の不安が伴うことである。

さて、小規模企業等に対して経営計画や予定資金繰り表等の策定を提案すると、時に良い返事をもらえない場合がある。理由を尋ねると、計画や予定を立てても実現が未知の事柄はムダではないかと言う。そこで、これまでに正式な経営計画を策定した事がありますかと質問すると、その多くは策定した事が無いと言う。

一般に、人は未知な事柄に不安を抱くが、実は経営や人生の将来は未知だからこそ、計画や予定等を立てる事によって不安が減少するのである。さらに、計画の中に経営ビジョン(事業分野や事業規模等)や経営理念を定める事によって、今は未知の会社の将来像が見えてくる。つまり、計画策定で目標やその実現策を探る事によって、計画の実現はより容易になる。例えば、予定資金繰り表は、月単位・年単位等の現預金収支を予め検証するものである。均衡すれば安心し、不足すれば資金繰りに早く対応出来る。企業には多くの計画や予定があり、その実現の為には未知な事柄を恐れない準備と意気込みが大切である。